世界一幸福な国デンマークとあまりにも違う日本国民の不幸な生活

デンマークの「ヒュッゲ」を知っていますか?

皆さん、お元気ですか。ジミヘンです。

世界一幸福な国として、デンマークが再び注目されている。キーワードは3つ。
ジェンダー平等」、「ワークライフバランス」、そして「Hyggeヒュッゲ)」だ。

ジェンダーとは男女の性区別を云い、デンマークは世界で最も男女差の少ない国だと云われる(国会議員の37%が女性)。ワークライフバランスとは、文字通り仕事と生活の調和を指し、昨今わが国でも議論されている「働き方と生き方」の問題をいう。

そして、話題の「ヒュッゲ」。NHKテレビ『世界はほしいモノにあふれてる』でもデンマークのヒュッゲが取り上げられた。モノに注目する番組なので、この国の照明器具にまつわる話題が中心になった。北欧の長い冬、市民は家の中で、いかに快適に過ごすかをずっと考えてきた。薪ストーブを焚き、キャンドルのやわらかい灯りの許で、香り高いコーヒーとケーキを楽しむ。この快適な空間心地よい雰囲気のことを彼らは「ヒュッゲ」と呼ぶようだ。

幸せってなんだっけ?』という本をアマゾンで見つけ、注文した。ヘレン・ラッセルという英国のジャーナリストが夫と共にデンマークで過ごした1年間を紹介したもので、サブタイトルは「世界一幸福な国でのヒュッゲな1年」である。

「1月 ヒュッゲと家ごもり」から始まり、「12月 税務署員を信じて」の12章、プラス特別章の「クリスマス」からなるこのエッセイは、英国人の異国滞在記であり、不妊に悩んでいた夫婦にとって初めて出産の幸福を得る物語でもある。

デンマークは小国である。国土面積は九州とほぼ同じ。人口は570万人で、兵庫県の人口に匹敵する。つまり、世界一幸福な国と聞いても、小さな実験国家という感が否めない。しかし、刮目すべきは「デンマークに住むほぼ80%の人々が自分は幸福であると実感している」ということだ。

この国の特徴は「社会福祉国家」であること。所得税は年収のほぼ50%、付加価値税(消費税)は25%、その他にガソリンや電気にも課税される。このようながんじがらめの徴税を国民は受け容れる。それは、正しい見返りがあるからだ。

学校・大学・病院は無料。有給休暇は年間に約1ヶ月、夏季休暇も約1ヶ月あり、子供を出産すると、約1年間の有給休暇。ほとんどの女性が働いているので、乳幼児を保育所に預ける。その費用のほとんどは国が負担する。ゆとりがあるからアクセクしない。平等で自由な生活を保障されている。デンマークは収入の差が少ない国だと云われる。だから仲間意識が強い。払った税金が有効に使われていることを知っていれば安心し、喜んで税金を払うようになる。

さて、わが国はどうであろう?国連の調査によれば、わが国の幸福度ランキングは58位であるらしい(2019年度)。モノがあふれ、表面的な豊かさを誇示するが、現実は「将来の不安に怯え」、「有給休暇も取れずアクセク働き」、「せっせと貯蓄をする」国民ばかりだ。教育費や住宅費が高額なために、人々はせっせと働くしかない。老後に受け取れる年金もどんどんと目減りしてゆく。“ゆとりを犠牲にした豊かさなのだ。そして、少ない余暇に金を使う。豪華な旅行や外食。ゆとりを時間ではなく金で買っているように思える。逆に家庭には安い家具と100円ショップで求めた備品類。子供へ伝えるモノもない

本の“あとがき”にこうあった。

デンマーク人が幸せなのも無理がない。鼻もちならないほど彼らの生活の質は良い。もちろん高くつくけれど、その価値はある。

毎年6ヶ月間凍りついた暗闇の中、世界一幸せな国に暮らすには気合が要る。

だから、彼らは「ヒュッゲ」するのだ。家庭に引きこもって、静かで穏やかな時間を過ごす

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