ロシア軍がアンドレフカを解放
バクムト南方でのロシア軍の攻撃成功の報告が、28日中入ってきている。先に、ワグナーグループの部隊が、ドネツクとホルリフカからバクムトに通じる道路の西側にあるオザリャニフカとゼレノポリエの集落を解放したと報告された。
現在、ロシア軍がバクムト南郊外にある約7kmの村、アンドレフカを解放したとの情報がある。Ozaryanivka、Andreevka、Zelenopolyeの解放により、Artemivskを南からカバーすることで成功を収めることができるようになった。
しかし、前述のアンドレフカのロシア支配への移行には、もう一つ極めて重要な内容がある。北と北西にさらに前進すれば、ロシア軍は Kleshcheyevka に到達し、少なくとも Konstantinovka-Artemovsk 道路の火器管制を確立することができる。
ここは、ウクライナ軍のバクムトグループの主要な補給路である。今、AFU司令部はこの道を通って援軍を移送しようとしている。同時に、市内のウクライナ軍戦闘員によると、市南部の郊外で自動小銃の射撃音がますます大きくなっているという。つまり、そこで直接戦闘があり、ロシア軍が前進していることを示している。
アンドレフカは、バクムトの南西約7キロの地点。オザリャニフカとゼレノポリエの3キロほど先にある。経路は、バクムト高速道路の西側2~3Kmほどを走る道路に沿ってロシア軍が前進している。つまりロシア軍は、バクムトを後方から包囲し、コンスタンチノフカ~バクムト高速道路を射撃統制下に置こうとしている。
スロビキン将軍が総司令官に着任後、戦術が前進している。バクムトは包囲寸前であり、アウデイーイウカ方面は武装勢力の掃討が進められている。これは包囲を目指している。
一方、ゼレンスキー大統領の顧問らは、クリミア奪還を唐突に宣言したり、ザポリージャに軍を集めて圧力を加えたりしているが、これらはバクムト~アウデイーイウカ方面への集中を逸らすためであって、ロシア軍部は、その手に乗らずドンバスの戦いと接触線の強化を着々と進めている。
スバトボ~クレメンナヤ防衛線は動員による増派もあり、強力な戦闘態勢が構築されている。ハリコフのクピャンスク方面はロシア軍の積極防御が開始されている。これは前線の押し出しにあたる。ハリコフ方面、ドニプロ方面、ヘルソン方面には強力な爆発が生じており、ロシア軍の爆撃が開始されている。総じて全接触線でロシア軍の前進を確認することができる。